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フィルムカメラ・オールドレンズ

買ったばかりのフィルムカメラが壊れた話。|ASAHI PENTAX SPOTMATIC

買ったばかりのカメラが…

実は筆者は最近、写真のモチベーションが著しく低いです。

撮影をしても気分が上がらず、カメラを普段持っていても何も撮らずに帰ることもありました。

その状況を打破すべく、筆者はフィルムカメラを購入することにしました。

初めてのフィルムカメラ「ASAHI PENTAX SPOTMATIC」

購入したのは、ASAHI PENTAX SPOTMATIC(通称SP)

ASAHI PENTAX SPは1964年に旭光学(ペンタックス)が発売した35mm一眼レフカメラです。

この機種は全世界で400万台以上を売り上げたというベストセラー機であり、有名なフィルムカメラの一つと言えるでしょう。

また、SPとはスポットマチックの略で、レンズを通った光を中央部で測光する「TTL露出計」という仕組みを使用しています。

今思えばずっと昔ですが、当時は革新的であった素晴らしい機能とこのクラシカルな見た目、購入を決めた筆者は控えめに言ってテンション爆上がりでした。

そして、今回購入したこのASAHI PENTAX SPは「極美品・完動品」として某フリマアプリで3000円で購入しました。

問題がないと書かれているし、安心して購入しました。

また、初めてのフィルムカメラだしな、と練習台程度で考えていたのでそこまで高いものは購入を考えておらず、手頃な値段で販売されていたこの子を購入することに決めたのです。

実際に手元に届いた時は調子も良さそうで、早く撮りたい一心で就寝しました。

ですが予定が詰まっていて、初撮影の日は約一週間後までお預けでした。

とうとう迎えた初撮影の日。

ウキウキとしながらフィルムも購入し、出掛けていきました。

(FUJIFILMの35mmフィルムも一つ1500円〜 と高くなりましたね)

そこまでは良かったんです。

あれ、様子がおかしい…?

いざ撮影を行う為、快晴の四条河原町へ!これ以上ない好条件での撮影です。

いざ撮影です。

フィルムを巻き上げて、ファインダーを覗いて、露出を合わせて……。

『あれ?』違和感が僕を襲いました。

なんと快晴の鴨川を撮影しようとするとSSを1/30にしないと適正露出にならないのです。

何度やっても同じ。

SSを1/30より早くするとマイナスに振り切れてしまいます。

ちなみにF値を動かしても針は全く動きませんでした。(SSでしか針が振れないのです)

「こんなに晴れてるのに1/30なわけ無いよな…。」と感じた僕は、試しにFUJIFILM X-H2で同じ条件・レンズで撮影してみることにしました。

すると、ISO 100 SS1/1000でも明るいくらいでした。1/30なんて白飛びして何も写っていません。

この状況が何を意味するか。

フィルムカメラの露出計の精度がおかしい。

その後も街で撮影を行いましたが、SS1/30以上で適正露出になるシーンは一度もありませんでした。

流石にテンションダダ下がりで、とても悲しい状況になってしまいました。

でも希望は捨てられない、と。

家に帰って調べれば何か治る方法があるかもしれない、と思ったわけです。

その後、家に帰ってから色々と調べ、ありとあらゆる方法を試してみました。

例えば、底蓋を開け接点を掃除してみたり。

※底蓋を開ける等の行為は全て自己責任で行ってください。

ネットに書かれていた方法を片っ端から試してみましたが結局改善されず…。

ならば修理に出すしかないか、と思ったのです。

修理はいくら?

そして修理の値段を調べた筆者。

なんと1.5~2万円はかかるそうです。

意識が飛んでいくかと思いました。

本体の何倍もの値段を出さなければならないのか…。

でも、このカメラの交換部品も少ないし、何より昔のカメラだから壊れてしまう事は仕方ないですよね…。

外付け露出計の購入も考えましたが、このカメラを発揮できていないと考えるとあまり気分も上がらず…。

冒頭にも書いた通り、今回購入したのは「極美品かつ完動品」として某フリマアプリで3000円で販売されていたカメラ。

これが安物買いの銭失いということか…。いや、でも露出計精度問題なしって書いてあったんだけどな…。

と思いつつも、もうどうしようもできません。

まとめ

昔ながらのものを使うということ、また専門では無いところで購入するというのはこういうことなんだなと考えさせられました。

にしても購入から一週間で壊れるとは…。完全に出鼻を挫かれました。

これはフィルムカメラの勉強代ということにしようと思います泣

修理するか、どうするかはまたゆっくり決めていくことにします。

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ライター

京都生まれ福岡育ち、京都市在住。 デジタルコンパクトカメラに触れ写真を知ったのち、Nikonの一眼レフを購入し、写真撮影を始める。 2022年に初のFUJIFILM機を購入し、さらなるカメラの沼へ。 写真撮影はスナップを中心に、ポートレート撮影など様々。 【詳しくは +Monoについて をご覧ください。】

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