FUJIFILM純正の広角単焦点が欲しい。
今回はFUJIFILM XF 23mm F1.4 Rをレビューしていきます。
このレンズは35mm換算で約35mmのレンズで、使ってみるととても奥深いことに気づきました。
今回はそんなFUJIFILMの単焦点レンズについて詳しく見ていきます。
購入に至るまで
最近、スナップ撮影をしていてすごく思うことがありました。
“中望遠でスナップ撮影をするのは厳しくないか…?”
この時期はいつも FUJIFILM XF56mm F1.2 R WR を装着して撮影に向かっていました。
理由としては、やっぱり単焦点レンズの写りが良すぎるからです。
ところで僕は今、56mmの他にもFUJIFILMの標準ズームレンズであるXF16-80mm F4 R OIS WR、大三元レンズであるXF 50-140mm F2.8 R LM OIS WRを所持しています。
そのレンズたちも最高なのですが、新たな悩みとして“汎用性が高すぎてつまらない”という境地に辿り着いてしまいました…。
その境地に辿り着いた1番の原因として、特にFUJIFILMの単焦点レンズの写りがあまりによく、“ズームレンズでは満足できなくなってしまった”というのが現状です。
また、日々写真撮影を行う中で、1つ自分に大きな変化がありました。
それは「Super Takumar 28mm F3.5」との出会いです。
オールドレンズではあるんですが、画角の広さが丁度良く、長らく重宝していました。
そうした時に、ふと思いついたんです。
「FUJIFILM純正の広角単焦点を買おうじゃないか!!!」
そして購入
さぁ、やってまいりました。
FUJIFILM FUJINON LENS XF23mm F1.4。
思い立った頃にはポチッとしてしまっていました。
角形レンズフードも相まって、とてもかっこいいですよね…。
このレンズ、良すぎる。
レンズの特徴
レンズには面白い特徴があります。
それは“フォーカスリングを手前に引くとMFになる”という所。
普段はレンズの先端側にリングがハマっているのですが、カメラ側にフォーカスリングを引くとリングが動き、焦点距離の数字(メートル・フィート)が出現します。
また通常時には回らないフォーカスリングが回るようになり、実質的にレンズ側でのAF.MF切り替えが可能という事です。
また、標準での焦点距離が0.6m~∞ なのにプラスして、マクロにより最大28cmまで寄れるのです。
何でも撮れちゃう!!!
しかも重さは300g。
軽くて小さい、持ち運びやすいです。
最高なレンズですよ、これ。
また、角形レンズフードには専用のキャップが付属しています。
フードに沿って上からスライドしてはめるキャップなのですが、ロック機構が若干弱く不安が残ります。
(本来つけるレンズキャップは、角形レンズフードをつけると装着できなくなります。)
デメリットと言えるかはわかりませんが、付属品への不安感は拭えませんね。
作例
川沿いの桜を反対側の道路から撮影したものです。
この道は狭ばめの道路なので、写真越しにも若干の狭さを感じるかもれません。
でも綺麗に桜が収まっていていいスナップができているのではないでしょうか?
叡山電鉄 修学院駅で撮影したものです。
広角ならではの広さと、寄ってもピントが合う安心感からかダイナミックな写真撮影も可能であることが分かると思います。
スナップの良さ、写した要素、色。
FUJIFILMのカメラとXF23mm F1.4 Rの組み合わせは光るものがあります。
夜スナップも撮影してみました。
流石、F1.4なだけあってISOに余裕を持った撮影ができます。
FUJIFILMのカメラはセンサーサイズがAPS-Cなので、35mm換算で34.5mmになります。
万能なレンズ、元々広めのレンズは苦手だったのですがこれならいろんな撮影ができそうです。
色の良さ、ここではFUJIFILMが全開になっています。
35mm換算で約35mmになるこのレンズ。場の空気感や全体像を掴むのがとても上手な丁度良いレンズですごく扱いやすいです。
また、日常的に使いやすくぶら下げやすいレンズです。
この写りを持ってして、なんと重さ 300g ですからね。
これは買うしかないでしょう。
全体像を掴むレンズだと言いましたが、やっぱり広角である以上、“広すぎる”という悩む事は多々あります。
撮影していると寄って撮影したくなる瞬間が沢山あります。
でもこのレンズは寄りの写真まで完璧にこなせるんです!
何故ならば、最大28cmまで寄っての撮影が可能だからです。心配いりません。
結果、その恩恵を受けてこのような写真が撮影できています。素晴らしい…。
個人的に、FUJIFILMのカメラで撮る写真に思うことがあります。
それは、言ってしまえばただの静止画なのに、写真にストーリー性を感じる事が出来るという点です。
もっと言えば、それが撮影者であっても、鑑賞者(第三者)として写真を見たとしても、見るだけで何か一つのストーリーが見えてくる、また鑑賞者がストーリーを想像できる写真が撮れるのがFUJIFILMのカメラだと思って使用しています。
そして「鑑賞者も撮影者も楽しいカメラ」だと、僕は思っています。
FUJIFILMのカメラを買ってよかったなとつくづく思うと共に、このレンズの良さが改めて伝わる写真になっていると思います。
鴨川にはいつのシーズンも人が沢山居ます。
四条大橋〜三条大橋の辺りでは恋人との時間を楽しむ人や友達とお喋りをする人が一定間隔で並んでいて、たまに鴨川の中に入って釣りをしている方も居ます。
また北に登っていくと“鴨川デルタ”という川が交差している場所があります。
その場所は、四条大橋や三条大橋とは雰囲気が全く異なっています。
楽器を弾く人や石を積む人、昼は力一杯遊ぶ子供で賑やかになり、夜は高校生・大学生が花火をしていたりします。
一つの川を通して、少し歩けばコミュニティや雰囲気も変わってくるわけです。
京都は面白い街であると思うし、FUJIFILMで切り抜くと更に京都の良さが際立ってくる…そう感じることもあります。
まとめ
最後の方に長話をしていますが、このレンズの良さが伝わればいいなと思います。
そして何より23mmで日常を切り取る新たな視点を持つことで、より楽しい撮影ができるのではないかなと思います。
また、軽い為つけっぱなしで持ち運びやすく、素晴らしいレンズですよ。
FUJIFILMのカメラを使っている人、購入を検討している人は、是非候補の一つに入れてみてくださいね。
使用機材
カメラ|FUJIFILM X-H2
レンズ|FUJIFILM XF 23mm F1.4 R
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