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FUJIFILM|FUJIFILMを持って。

FUJIFILM XF50-140mm F2.8 長期使用レビュー|Fujiの望遠が魅せる世界。

FUJINON LENSの望遠大三元。

2022年12月にレンタルしたフジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR(以下 50-140mm)。

写りが良くて、凄く気に入った僕は翌月の2023年1月に50-140mmを購入しました。

1年使用してみた感想をゆっくりと語りながら、FUJIFILMへの愛を語ります。

ちなみに、レンタルすることは非常に重要だと思います。

お店で少し持ったりするよりも、がっつりレンタルして普段の自分の撮影を行うことで、向き不向きもはっきりします。

少なくとも自分は50-140mmをレンタルした事で、購入に至った経緯もあります。

悩んでいる方は是非一度、レンタルしてみることをおすすめします。

▲ レンタルした際・このレンズのファーストインプレッションレビュー記事はこちら!
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XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR との出会い

筆者には、FUJIFILMを買うきっかけとなったフォトグラファーの方がいます。

その方とお話しする機会も多い中で筆者が買うべきレンズのおすすめを聞いた際に、「50-140mmは本当に写りが良くて、非常に使いやすい。私は50-140を日常使用のレンズとして使っているよ。」とおっしゃられて、「あのレンズ…日常使いできるものなの…?」と驚きました。

重さは995g、望遠レンズと中々人によっては使い方を選ぶレンズだと思いますが、実際レンタルしてから気づいたことも沢山ありました。

スペック

スペック一覧

FUJIFILM XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの外観
FUJIFILM XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの外観

気づけば購入してしまっていたわけですが、改めてFUJIFILM XF50-140mm F2.8のスペックをまとめていきます。

レンズフジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
レンズ構成16群23枚(異常分散レンズ6枚、内1枚スーパーEDレンズ)
焦点距離f=50-140mm (35mm判換算:76-213mm相当)
画角31.7°- 11.6°
最大口径比(開放絞り)F2.8
最小絞りF22
絞り形式羽根枚数:7枚(円形絞り)
ステップ段差:1/3ステップ(全19段)
最短撮影距離(撮像素子面から)標準 1m – ∞
マクロ 1m – ∞
最大撮影倍率0.12倍(望遠)
外形寸法:最大径×長さ(約)ø82.9mm × 175.9mm
質量 (約)995g
フィルターサイズø72mm
FUJIFILM 公式HP 主な仕様 から引用( https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/lenses/xf50-140mmf28-r-lm-ois-wr/specifications/

注目すべきは大三元レンズということで当たり前ではありますが、ズーム全域でF2.8まで開放できるということでしょう。

撮れる写真は本当に綺麗で、非常に扱いやすいレンズだと思います。

輝くレッドバッジ。

レッドバッジは一部のレンズに搭載されている「FUJIFILMの最高品質」の証です。

そのバッジがついてるだけあって、描写力や表現力は間違いありません。

Sonyでいう「G Master」、Nikonでいう「S Line」にあたるランクといえます。

メリット

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRが魅せる世界観が良すぎるのはもちろんのこと、良い点はすごく沢山あります。

手ぶれ補正が凄い。

このレンズには強力な手ぶれ補正(OIS)が装備されています。

カメラの手ぶれ補正も相まって全くブレが起きないのです。

例えばこの写真。

これ、手持ち撮影でシャッタスピードが1/4sなんです。

人はブレていますが、桜はブレていないのがわかると思います。

FUJIFILM X-H2の手ぶれ補正と相まって、最強のブレ耐性が出来てしまいました。

手ぶれ補正のおかげで、夜も手持ち撮影のまま幅広い撮影が可能になりました。

ISOもそこまで上げなくても良いので、ノイズが乗りやすいX-H2とも相性バッチリですよね。

ピント合わせのモーター音が無く、ピントがバチバチに合う。

ピント合わせる時って「ウィーン」って音、絶対にしますよね。

でも、このレンズにはそれが全くないのです。

ピントの合いも凄く、X-H2との組み合わせでバチバチに決まっています。

ズームリングも驚くほどなめらかで、撮影がしやすいです。

スナップも実は結構できる。

望遠スナップってハードルが高いですよね。

でも、案外50-140mmでも撮れるんです。

F2.8通しであるが故ボケ感もバッチリで、街中スナップにも適しています。

クローズアップして行う望遠スナップも、案外悪くないですよ。

人物や動物、乗り物に風景。

このレンズが描写に長けていて、表現できるのは確かです。

ですが、筆者的にこのレンズの実力が一番発揮されるのは、被写体を撮影する時だと思います。

ボケ感、ピント、描写。

何を取っても良くて、正直神レンズだと思います。

いつものレンズとはどこか写りが全然違って見えて、立体感あるボケが特徴だと思います。

また、撮り回している際もピントが合わない!等もなく、ストレスなく撮影を行うことができます。

また、そこにFUJIFILMの色が交わることで表現力がぐんと上がりますよね。

桜だとピンク、ツツジだと赤。

この写真のように、色がはっきりと出ていて蝶がよく引き立っているのがわかるかと思います。

こういう写りが好きなあなたは、是非 FUJIFILMの沼へとお越しください。

そして気になるのは、ズームした時の写真だと思います。

ズームレンズは、万能であるが故写りが悪いんじゃないか?と思う人がいると思います。

でもこのレンズは一味違います。

なんとズームしても写りを損なうことはなく、むしろ描写が大変良くなります。

背景の溶け方であったり、シャープな写りの中に柔らかさがあるのを感じることが出来るこのレンズはとても重宝します。

空気感がなんともFUJIFILMらしくて、筆者はこれが好きです。

ただの記録写真でさえも、表現に変えてしまうのがFUJIFILMだと筆者は思っています。

空気感が写真越しでも伝えられて、FUJIFILMにしか出せない唯一無二の色が出ている。

こういう所にFUJIFILMの良さが詰まっているなと思います。

また一本の桜でも、撮る角度や焦点距離によって別の作品へと変わります。

FUJIFILMと日本の相性、ましてやこの京都という地でFUJIFILMを使う事は凄くマッチしているんだな、と思います。

デメリット

ここまで褒めちぎって来た「XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」。

ですが、やはり製品である以上デメリットは何個かあります。

やはり、重たい。

この性能で1kgを切っているだけとてもすごいとは思いますが、やはり少し重いなと感じてしまう所はあります。

一日撮影を続けると筋肉痛になってしまった過去があります。

(FUJIFILM X-H2と合わせると約1.6kg)

かと言って自分の怠惰でもあるので、このレンズが振り回せるように頑張らなければと思います。

価格が高い。

誰しもが思いますよね。

やはりFUJIFILMのカメラ・レンズは少しコスパが悪いように感じます。

2014年9月10日に発売された XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR ですが、2024年になった現在、新品価格は約25万円。

SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSSと比較してみましょう。

比較FUJIFILM 50-140mmSONY 70-200mm
発売日2014年9月10日2016年9月30日
価格251,900円297,000円
センサーサイズAPS-Cフルサイズ

大体同じようには見えますが、Sonyのレンズはフルサイズレンズ、FUJIFILMはAPS-Cレンズの価格です。

そう考えるとFUJIFILMのレンズは少し高い気がしますね。

三脚座を回転させて上に上げると、ネジに指が当たる。

これ、50-140mmを使う上で地味に結構大きい問題なんですよね。

このレンズの三脚座の横には大きいネジがついていて、そのネジを緩めると三脚座が回転し、三脚座の向きを変更することができます。

その機能を使用して三脚座を使わない時には逆さまにすることが良くあるのですが、逆さまにした際にネジが大きく指が干渉してしまう、という問題を抱えているのです。

でも50-140mmは三脚座が単体で取り外し可能なので、三脚座を取って回転させなければ良いだけ。

実際そうなんですが、三脚を使った撮影で手持ちで撮影したりすることがある際に少し面倒だな、と思う訳です。

そこだけは懸念点、考える余地がありそうです。

まとめ

長々とフジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRについて語りましたが、これだけは言えます。

間違いなく良いレンズです。神レンズです。

多少の問題は抱えつつも、写りは保証されているなと思います。

これからもFUJIFILMを使って様々な撮影に挑む事がありますが、その際にこのレンズは絶対といって良いほど、重宝するレンズになると思います。

気になった人がいれば、まずはレンタル等を活用して確かめてみてください。

きっと写りに虜になります!

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Oto

ライター

京都生まれ福岡育ち、京都市在住。 デジタルコンパクトカメラに触れ写真を知ったのち、Nikonの一眼レフを購入し、写真撮影を始める。 2022年に初のFUJIFILM機を購入し、さらなるカメラの沼へ。 写真撮影はスナップを中心に、ポートレート撮影など様々。 【詳しくは +Monoについて をご覧ください。】

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