さらなるパワーがやってきた。
MacBook Pro(14インチ M1 Pro)を使用してきた筆者はチップ性能に不満は全くなかったものの、メモリやストレージ容量に問題を抱えており、MacBook Pro(14インチ M3 Pro)を購入しました。
今回はこの新型MacBook Proが発売当日(から配送遅延の影響で少し遅れて)にゲットできたので、M1 Proからの乗り換えとともにファーストインプレッションでレビューしていきます!
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当サイトはカメラ・写真を中心としているため、細かなスペックではなくできるだけ体感値をお届けします。
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ファーストインプレッションレビューをすぐに読みたい方は「ファーストインプレッションレビュー」まで飛ばしてお読みください!


※この記事で登場するM1 Pro MacBook Proとは“MacBook Pro 14インチ M1 Pro”のこと、M3 Pro MacBook Proとは今回登場した“MacBook Pro 14インチ M3 Pro”のことを指しています。のちほど詳しく紹介します。
M3シリーズ MacBook Proについて
チップの進化が中心。

この辺りはサラッとまとめて本題にいきます。
今回のMacBook Proはチップの進化と変更が中心で、新色の登場や廉価モデルの差別化などが行われています。
その中でも少し重要なのはM3チップがMacBook Proでも採用されたことで、十分な性能は持ち合わせているものの性能はほどほどで良く、でもProの筐体を使いたいような人はこのM3チップが搭載されたモデルを選択することができるようになりました。
とはいえ筆者は検討の結果、M1 Proからの乗り換えということで「M3 Pro」を選択しています。
M3チップの最重要ポイントはプロセスルールが「5nm」から「3nm」に変更されたということです。
簡単に言えばさらに速く、さらに省電力で処理できる方式に変更されており、この3nmプロセスで作られたチップを個人向けPCで実用化したのはこのMacBook Pro(M3)が始めということです。
M1 Proと比べてGPUは最大40%、CPUは最大30%シングルスレッドのパフォーマンスが高いということで、実際にどれだけ進化したのか気になるポイントです。
また3nmプロセスを採用しているということで、どの程度バッテリー持ちが変わってくるのかも気になります。
筐体・デザインの変更はなし
M1チップ・M2チップ世代のMacBook Proから筐体やデザインに変更はありませんでした。

ディスプレイ・スピーカー・キーボード・端子などほぼ全く同じで、Wi-FiやBluetoothの規格などが細かくアップデートされています。
M1 Pro MacBook Proを使用している筆者からすると少し悲しいような、今までも完成されていたモノを使用できていたと考えられるような…
とはいえ細かなアップデートが毎日の小さなことをアップデートしてくれるので、個人的には最高と言えます。
そして新色「スペースブラック」が登場したものの、筆者はシルバー信者のため今回も静かにシルバーを選択しています。(ブラックも今回相当カッコいい…)
今回購入したモデル

今回筆者が購入したモデルは以下の通りです。
- MacBook Pro 14インチ
- M3 Pro(Proの中でも上位チップを選択)
- 12コアCPU
- 18コアGPU
- 16コアNeural Engine
- 36GB ユニファイドメモリ
- 2TB SSD
- JISキーボード
※太字がカスタマイズ点

今まで使用していたMacBook Proは以下の通りです。
- MacBook Pro 14インチ
- M1 Pro(Proの中で最上位)
- 10コアCPU
- 16コアGPU
- 16コアNeural Engine
- 16GB ユニファイドメモリ
- 1TB SSD
- JISキーボード
カスタマイズ内容やチップを比べると以下の通りです。
- CPU・GPUがいずれも2コアUP
- 1TB SSDを2TB SSDに
- 16GBメモリが36GBメモリに
となっており、さらにパワフルMacBook Proになっていると思います。
お値段もパワフルになりました。
写真・映像を中心とした作業が多いため、SSDが1TBではどうしても管理できない量になってしまい2TBにアップグレードした上に、メモリ容量で引っかかっていたため32GBにしようと思っていたところ、今回は選択肢が36GBとなっており36GBを選択しました。
長くなりましたが、実際の使用感・体感をレビューしていきます。
ファーストインプレッションレビュー

チップ性能|CPU・GPU
まずは初めにM3 Proのチップ性能から見ていきます。
とはいえCPUとGPUのどちらがどのようにパフォーマンスに影響しているのか判別できないため、M3 Proの総合的な性能として判断してレビューしていきます。
今回のM3 Proについて

ここでレビューしているチップは、M3 Proでも上位の12コアCPU・18コアGPUモデルです。
M3 Proでも2つのモデルが存在するためご注意ください。
正直、スリープ状態からの立ち上がり感も動作もアプリの立ち上がりも何もかもそこまで大きな違いは感じません。
これはM3 Proが進化していないわけではなく、M1 Proですでに十分すぎる性能があったということだと思います。
Lightroom Classic
写真現像・編集ソフトのLightroom Classicを使用して、一般的な約2400万画素の写真を55枚書き出してみます。
写真は全てRawで撮影し、全て調整を施した後のものです。
| M3 Pro | M1 Pro |
|---|---|
| 24秒 | 40秒 |
40秒の中で、16秒ほどの差が出ました。
数値的には40%の高速化ですが、体感値としても相当な差を感じます。
40%どころか半分くらいの時間で書き出せているのでは?と感じるほどです。
進捗バーがすぐに進んでいく様子は驚くものがありました。
とはいえM1 Proの40秒が遅いのかと言われれば、十分すぎるスピードだと思います。
Intel Macを使っていたときには、書き出しを始めた瞬間にソフトが落ちたりしていましたから…。
ちなみに写真を50枚程度書き出すのであれば、いずれのチップも最大でも40秒ほどなのでファンが回ることはありません。

同じくLightroom Classicを使用して、高画素な約6100万画素と一般的な約2400万画素のRaw写真を合わせて160枚書き出してみます。
| M3 Pro | M1 Pro |
|---|---|
| 1分27秒 | 2分20秒 |
ここでは体感としても数字としてもとても大きな差を感じました。
160枚の写真を書き出すのに1分27秒で書き出しているという事実に驚きです。
1秒間に2枚程度書き出しているというスピードを体感すると、「作業合間の休憩時間(待ち時間)をください…」と思うほど高速で、次の作業にスムーズに取り掛かることができると感じました。
M1 Proとは53秒ほどの差があり今まででも十分早いと感じていましたが、それでもM3 Proは比較せずとも早くなったなと体感できました。
DaVinci Resolve Studio

DaVinci Resolve Studio(以下 DaVinci Resolve)を使用して映像制作をしている筆者ですが、カラーコレクションやカラーグレーディングを進める中でノードを多く重ねていくことになります。
映像データは4K60pのSony S-Log3で撮影した4:2:2 10bitで撮影したもので、上の画像のようにノードを重ねて編集していくと、M1 Proでは編集は可能なものの再生は相当なカクツキがあり、タイムラインプロキシ解像度を下げることが必須でした。
M3 Proで同じデータを触ってみると、編集はもちろんサクサクですが再生も少しのコマ落ちを感じる程度で、音と映像のズレが発生したり映像がフリーズしたりすることはありませんでした。
もっと本格的にカラーグレーディングなどの編集をする方にとっては、上の画像程度のノードでは少なすぎると感じる方もいるかもしれませんが、一般的にはこの程度のノードでサクサク動けば必要以上なのではないでしょうか。
もちろんこの状態でタイムラインプロキシ解像度を下げることで全く引っかかりのない最高の作業環境を構築することもできました。
逆に言えば、M1Proと編集環境での差はこの程度とも言えます。
書き出しではまさかの結果が出ました。
約19分の4K映像を書き出した結果は以下通りです。
| M3 Pro | M1 Pro |
|---|---|
| 13分35秒 | 13分14秒 |
ということで、まさかの遅くなるという結果がでました。
いずれにしてもソフトウェアの最適化が間に合っていない可能性もあるため、あくまで現段階ということになりますが、書き出し時間に差は出なかったどころか遅くなりました。
バッテリー持ち
一言、体感で差は感じられませんでした。
特に劇的に「良くなった!」と感じることも、逆に「悪くなった」と感じることもなく、いままでと変わらないなといった印象です。
今まで使用してきたM1 ProのMacBook Proはバッテリーが消耗しているため、それと比べても特に体感差を感じられなかったということで、M1 Proの安定性をさらに感じさせられました。
ですが、これから何かしらの最適化が進むことで3nmプロセスである意味や、M3 Proの真のパワーを出してくれる可能性もあるので今後も探っていきたいと思います。
その他
正直言うことはありません。
M1 Proを使用していた時と何が変わったのか、現状ではわからないのがリアルな感想です。
もちろんストレージもメモリもカスタマイズして購入しているため、その辺りの物理的な恩恵はこれから長期的に使用していく中で受け続けることになりますが現段階では大きな性能差を感じることはできず、筐体の差も特になく、細かな仕様の変更によって少しずつこれから恩恵を受けていくのかなといった印象です。
まとめ


全体的に満足といえるのかギリギリな気もしてしまう進化だったような、この少しのアップグレードが日々に活きてくるような…。
M1 Pro以上のMacBook Pro 14・16インチを使用している方はご自身のお持ちのMacBook Proの消耗具合や、必要スペックと天秤にかけながら考えた末に必要だと感じれば、とても良いアップグレードになると思います。
今までも完成していたMacBook Proをさらにアップグレードすることで、作業水準が向上することは確実だと言えると思います。
ですが、少なくとも無理に更新する必要はないと感じました。
ましてはM2世代からの更新は完全に不要だと思います。
あくまで個人の感想としか言えませんが、恩恵の少なさが目立ってしまうのではないでしょうか。
逆にIntelチップを搭載したMacBookをお使いの方は、M1 ProでもM3 Proでもこの上なく全てが変わることは確実です。
「特に性能に困ってないからなぁ」と思っている方も、こんなにも全てが違うのかとびっくりすること間違いなしです。(いや本当に…)
そして今回はまだ感じられなかった変化に関してはこれから最適化されていくことで変化していくこともあると思うので、楽しみに最適化を待ちつつ確かめていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
使用機材
カメラ|Sony FX30(一部 Sony α7III)
レンズ|Sony E 16-55mm F2.8 G
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